脂肪燃焼設定を避けたほうが良い理由!

脂肪燃焼設定を避けたほうが良い理由!

ジムで汗を流すほどやる気が起きないとき、とりあえず私はカーディオマシンのプログラム設定をいろいろ試すことにしています。みなさんもそうではないでしょうか?いくつか質問に答えて数字を入力すれば、あとはマシンにおまかせです。まるで、パーソナルトレーナーが完璧な選択肢を選んでくれるみたいですよね!
でも、実際はそうではないのです。

プログラム設定は多様な選択肢を与えてくれますが、マシンはあなた自身や、あなたが何を望んでいるかは分かりません。究極的なことを言えば、「ランダム」や「インターバル」を選んでおけば異なる強度で運動しながら好きなテレビドラマを楽しむことができるでしょう。ですが、「脂肪燃焼」設定だけは避けるべきです!
その理由をご説明しましょう。

マシンはあなたを知らない

あなたが「脂肪燃焼」設定を選んだ場合、マシンはあなたの脂肪燃焼ゾーンを設定するわけですが…一般的に脂肪燃焼ゾーンは最大心拍数の60~75パーセントと定義され、マシンによって計算されます。そしてあなたの心拍数をモニタリングし、心拍数を目標値以内に保つように運動の強度を自動で調整します。マシンごとに計算方法は異なりますが、大抵は220から年齢を引く方式を基本にしてあなたの最大心拍数を予測しています。しかしここが重要なところですが、最大心拍数は年齢を重ねるごとに変化するとは限りません! つまり、マシンが計算した脂肪燃焼ゾーンがそもそもあなたに合っていないということになりかねないのです。

心拍数計算が正しくない可能性も

脂肪燃焼ゾーンで運動を行うためには、運動中のあなたの心拍数のデータが必要です。それによってマシンは様々なオプションを調整し(傾斜、速度、負荷)、運動の強弱を変化させてあなたの心拍数を正しいゾーンに保とうとします。つまり、マシンはあなたの心拍数を正しく読み取る必要があるのです。残念なことに、ハンドル部分の心拍センサーが正確なデータを送信しているとは限りません。汗などでハンドルを握る手が動くことで、読み取りがうまくいかないということも起こります。また、以前の運動時の汗が残ってそのまま乾いた場合や、洗浄剤などの使用によっても心拍センサーの精度が低下する可能性があります。

脂肪燃焼ゾーンは誤解されている

最後に、「脂肪燃焼」設定を避けるべきもっとも重要な理由についてご説明します。それは、この設定が必ずしも効率的とはいえない…または正確ではない理論に基いているからです。

脂肪燃焼ゾーンは、低負荷で運動を行ったほうが体脂肪の燃焼効率が高まるという考えに基いています。つまり、マシンはあなたの「脂肪燃焼」力を最大化するため、運動中の心拍数を常に低強度に保とうとするわけです。たしかに低強度の運動時(最大酸素摂取量の50パーセント未満)には、高強度の運動時(最大酸素摂取量の70パーセント以上)に比べて脂肪をエネルギー源とする割合が高くなりますが、運動の強度が上がるほど、総合的なカロリー消費量は大きくなります。つまり、強度を少し上げれば、同じ運動時間でもより多くの「脂肪カロリー」を燃焼させることができるのです。低強度の脂肪燃焼設定では、同じ量のカロリーを消費するためにトレッドミルで倍の時間運動する必要があるかもしれません。そんな時間はありませんよね?

まとめ

私は決して低強度での運動をするなとか、低強度が基礎体力づくりに向いていないと言いたいわけではありません。低強度の安定したトレーニングには様々な効果があります。ここで重要なのは、何も考えずにマシンのアドバイスに従っているとどうなるかを知っておくことです! 「脂肪燃焼」設定は究極的には誤解を招きますし、あなたの進歩を妨げてしまうかもしれません。多くの人が長期間この設定を使い続け、思い通りの結果が得られず残念な思いをしています。マシンの初期設定は使わず、トレーナーと1、2回のセッションを行ってしっかりとした有酸素運動のプランを立て、マニュアル設定でエリプティカルマシンを使いましょう!

 

http://blog.anytimefitness.com/forget-fat-burning-settings/
米国記事掲載日時:20170228