ココナッツオイルは健康に良い?

Half of coconut pieces of coconut coconut flakes and coconut glaas jar on wooden background. Healthy food concept

ココナッツオイルは、他のオイルに比べて健康上の効用が高いと特に健康志向の食にこだわる人たちに支持され、ここ10年でその人気が急上昇しました。料理からクリーニング用品、果てはスキンケア製品にいたるまで、今やありとあらゆるものにココナッツオイルが使われているようにすら見受けられます。ところが、昨年あたりから、個人開業医やアメリカ心臓協会といった団体が、他ならぬこのココナッツオイルの摂取による健康上の効用について懸念を表明しています。ココナッツオイルにはそれほど多くの有益な効用は無いかもしれないというのです。ココナッツオイルは、結局、味方なのか敵なのか?ほとんどの人たちが確信を持てなくなってしまっています。良いお話には必ず裏があると言います。ココナッツオイルについての賛否両論をまとめてみました。最終的に判断するのは貴方です!

議論

ココナッツオイルは飽和脂肪を豊富に含んでいます。アメリカ心臓協会に拠ると、飽和脂肪の摂取量の増加はLDLコレステロール値 (「悪玉」コレステロールとして知られています) の上昇に繋がり、心臓病リスクの増大に結果するとされています。

反論

確かに、ココナッツオイルは飽和脂肪を豊富に含んでいます。しかし、脂肪酸についてはもっと掘り下げて、ラウリン系と非ラウリン系の脂肪酸の比率について考えてみなければなりません。健康関連の効用が総合的に関わってくる大事なポイントだからです。ココナッツオイルは他の植物油よりもラウリン脂肪酸をずっと多く含有しています。これがココナッツオイルが、HDLコレステロール (「善玉」コレステロールとして知られています) にプラスに作用する性質を持っていることの大きな要因かもしれません。一般的に、食習慣上ある程度の脂肪は好ましいとされています。脂肪は脳の栄養となり、ビタミンを吸収し、髪、肌、爪を健康に保つことに役立ちます。

議論

ココナッツオイルは調理には向きません。室温では固形で、風味が独特に過ぎます。

反論

ココナッツオイルは、室温では固体なので、確かにサラダドレッシングといったものの材料としては最善ではないかもしれませんが、固形の脂肪を必要とする焼き菓子の類ではバターなどの代替品として使うのに適しています。また、特にタイカレーのように、ココナッツの風味が本当に料理を引き立ててくれる場合もあります。ココナッツオイルの風味があまり好みではないもものご使用されてみたいという場合には、風味控えめに精製されたオイルをお選びいただくこともできます。

議論

ココナッツオイルは他の健康を増進する成分は他種の植物油と比較するとそれほど豊富には含んでいません。こうした植物油には不飽和脂肪を多く含み、抗酸化剤も豊富で、心臓病のリスクを減少するとされているものもあります。

反論

ココナッツオイルの高い飽和脂肪含有量に惑わされたり、他種の植物油と比較して中鎖脂肪酸トリグリセリド (MCT) を豊富に含むことを忘れてしまったりといったことはよくあります。中鎖脂肪酸トリグリセリドは、長鎖脂肪酸トリグリセリド以上に摂取された場合、代謝の上昇を促すなど健康上有益であることが知られています。ココナッツオイルが抗菌剤として機能したり、酸化ストレスを軽減したり、血糖値を調整したりすることを示した研究があることは言うまでもありません。

一般的なお勧め

実験参加者の食事を本当に隔離することは困難であるため、ココナッツオイルがダイエットに及ぼす効果についての研究は限られています。特に長期にわたるものは多くありません。他のすべての素敵なものと同様、適度に楽しみましょう。果物と野菜をたっぷり、全粒の穀類、複数種の脂肪とオイル、そして脂肪分の少ない肉から成る食習慣にしましょう。そう、そして、砂糖と精製穀物は控え目にしてください。 この投稿に含まれる意見や見解は完全に私個人のものであり、診断や治療を意図したものではありません。食習慣を大きく変化させる前に、かかりつけの医療提供者にご相談なさってください。

 

http://blog.anytimefitness.com/coconut-oil-healthy/
米国記事掲載日時:20180422