肩書で語らない、真のリーダーになる方法

肩書で語らない、真のリーダーになる方法

幼い頃、どんな分野であれ私はよく先頭争いをしていました。なんでも最初に手を上げて発言したい…、バスケットボールの基本練習で一番になりたい…、新しい課題にも真っ先に取りかかりたい…というタイプでした。母からは「落ち着きなさい!前にいる人を見て学びなさい」と言われていましたが、まったくその通りでした。それから数十年経ち、リーダーになるという私の関心は、重大な責任のある役割を担う人と、その共通点についての研究へとつながっていきました。

教師、トレーナー、会社の重役といった人は皆、自分の肩書きだけに基づいて指導することが期待されています。でも、だからといってそれ以外の人は日々の課題を受け入れ、他人に(できれば良い方向へ!)影響を与えられないことはありません。

この点を今は亡き、ジョン・クィンシー・アダムズ大統領は上手く表現しています。「あなたの行動が他人の刺激になって多くの夢を抱き、たくさん学び、多くのことをして、さらに成長してもらえるようになるのなら、あなたはリーダーだ」。このメッセージでは、名声や地位に関するものには何も触れていません。アダムズ大統領は、人間の本質や私たちが他人に影響を与える力について語っています。それは誰もが成し遂げられる力強いことなのです。

要は、リーダーとは人々をまとめ、彼らを鍛え、一緒に力を合わせて大義に取り組む人です。それはきっとリーダー自身だけでなく、コミュニティ(身近な家族、職場、ジムのグループ等何であれ)に恩恵をもたらします。一緒に行動すれば、より多くのことを達成することができるのです。そして、それはたいてい鶴の一声で動きだします。もしかすると…あなたの声かもしれません!

これまでに出会った最高のコーチやマネージャー(あるいは悪いお手本だった最悪のコーチやマネージャー)について考えてみてください。この人たちには良い習慣や人格的特徴から、素晴らしい人間関係に至るまで、多くの共通点があります。給料や肩書はさておき、誰にでも達成できるものです。

どうすれば
誰でもリーダーになれるのでしょうか

正直であれ。

基本的に、自分らしくあることです!あなたがどんな人で何を考えているかを他人がどう思っているか、気にしすぎないことです。本音で語りましょう(もちろん、敬意をもって)。そうすれば、いつも反対ばかりしてくる人がいるとしても、相手はあなたのことをもっと尊重してくれるようになるでしょうし、それが本音だと分かれば前向きに話を聞いてくれるでしょう。相手が十分サポートし、信じてくれるようになったら、疑問に思っているアイデアも受け入れてくれます。

情熱的であれ。

行動力と熱意はとても重要な役割を果たします。情熱は人に伝染する力がありますので、あなたが何をしていても相手は自然と参加したくなります!(だからみんな、しっかり頑張りましょう)情熱は周囲の人々から尊敬や深い関わりを獲得するための主要な要素でもあります。ジムについて考えてみましょう。情熱を傾けて一生懸命やっていれば、他の人たちは刺激を受けてついてくるでしょう。求める、求めないに関わらずです!

仲間になれ。

誰もが味方を求めています。真のリーダーは相手に耳を傾け(じっくりと話を聞き)、相手の不安や希望を見出だします。それから、相手がそれを乗り越え、望みを達成する手助けをするのです。リーダーは自分の目標ではなく、他人の目標に力を注ぎます。

勇敢であれ。

自信は不可欠。あれで良かったかと後で思い悩むような時でさえもです。リスクを取ること。新しいことを試す。それからクリエイティブに考える。リーダーはその時々の失敗や意見の不一致を恐れません。なぜなら、リーダーは常に良い解決策に向かって努力するからです。

一貫性を持つ。

リーダーはたとえそれが難しくても高い基準を設定し、それを維持します。色々とややこしいことになり、難易度が高く、あるいは自分の思い通りにならなくて少しごまかさなくてはならないような時でさえもです。そんな時こそリーダーが最も必要になります。軍隊を呼び集め(子供たちでも、同僚でも、さらには友人でも可)、皆の気力を高めて自信に満ちた策を打ち出します。自分自身に基準を定め、自分が一番の模範となるべく、個人として責任を負うのです。それは子育てと非常によく似ています。一貫性は何を期待するべきかを皆に分からせてくれるので、相手は何かを達成することで、より自由になれるのです。

柔軟であれ。

上司に話しかけるのと子供に話しかける方法は同じでしょうか?もちろんそんなことはないはずです。でも、伝えるメッセージが何であれ子供にも上司にも話を聞いてほしいでしょうし、効果的に伝えたいものです。だからアプローチやコミュニケーションのスタイルを相手に合わせてカスタマイズすることが大事なのです。

その時々での学習も同じ。かつ方針変更をためらわないことです。リーダーは聡明で自分たちが何もかも知っているわけではないことを自覚します。しかも、自分たちに挑んできて別の視点をもたらしてくれる優秀で才能のある人々に囲まれていることで、皆がもっと強くなれます。

利他的であれ。

注目を独占しない。称賛すべき人を称賛する。グループを率いているのなら、物事が上手く運ばなかった場合に責任を負います。最高のリーダーは、注目や利益を追い求めません。他人の業績をもとに前進していきます。他人がやがて自分に手を差し伸べてくれることが分かっているからです!

「人々がその存在をほとんど知ることなく、彼が仕事を終え、目的を達成した時、人々が『この仕事は自分たちだけでやり遂げた』と言う時、その人は最高のリーダーだ」—老子

これまでの人生で出会ったリーダーやご自身の経験から何かを学んだことはあるでしょうか?あるならぜひ聞かせてください。私たち全員の中にはリーダーがいて、誰もが進化できるからです!

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