姿勢アドバイス法

姿勢アドバイス法

「背筋を真っすぐにして座りなさい」とは、誰もが子供のころによく言われた覚えのある注意だと思います。それがお母さん、お父さん、お祖母ちゃん、あるいは30メートル以内にいるどんな大人であろうと、姿勢を変えるたびに一日中言われるのは少々うっとうしく感じたことでしょう。でも今振り返れば、彼らは正しかったのです!この短い言葉こそが超重要な、私たちが聞き入れるべき忠告だったのです。

座っているときや立っているときの正しい姿勢調整は、あなたをより効率よく機能させます。すべてが正しい位置にあれば、筋肉は体が動こうと意図したように調和をとって動きます。その動きは、体の靭帯や筋肉にあまり無理を強いることなく、疲れや張りを出にくくし、動いているあなたにも、その後のあなたにも良いように作用するのです。

良い姿勢で過ごすことは最近ではあまりないのではないでしょうか。背筋を伸ばして座すことを一日中意識するのは大変なだけではなく、努力を要することでもあります。私たちは日常の活動で忙しく、起きている間のほとんどすべての瞬間、姿勢を崩して過ごしています。食べ物に手を伸ばしたり、車を運転したり、携帯を使ったり、テレビを見たり、一日の活動のほとんどで、私たちは腕を前に出して肩や上半身を丸め、自然な姿勢から逸れています。ここに、あなたの体を軽くリラックスさせながら簡単に姿勢を修復させる3つの方法をご紹介します。

1.ニュートラルな姿勢を見つける

まずは、素晴らしい姿勢というものを再検討して、体のなかにその感覚を取り戻す必要があります。2分でできる姿勢チェックをしてみましょう。壁に背を向けて立ち、足は真っすぐ前方へ向けて腰幅に開きましょう。踵、お尻、肩が、同時に壁についているようにします。踵を壁につけるのが難しいのであれば、壁から5~8センチくらいのところから始め、壁につくように徐々に慣らしていきましょう。

頭は無理のない位置にして真っすぐ前を向き、あごは床と並行になるようにします。姿勢が改善するにつれ、頭が壁につくようになります。でも、無理につけようとはしてはいけません。この姿勢であなたの体がどのように感じているかに注意を向けましょう。どこが緩んでどこが締まるのか、あるいはこの姿勢を壁から離すときにどこがそうでなくなるか?

2. 姿勢を正す合図を設定する

どれくらいの頻度で姿勢が崩れているかを認識するのが次のステップです。一日の中であなたの姿勢が崩れている時に思いを馳せてください。よくあるのは、運転しているとき、机に向かっているとき、夜くつろいでいる時などです。次に、これらをしている時に、あなたが姿勢をチェックして修復することを思い起こすきっかけとなる環境を2つ3つ考えだしてみてください。たとえば車の中では、赤信号で止まる度に、あるいは携帯を見たくなった時に、姿勢をチェックしようと心に刻むことができます。そして机に向かっているときには、Eメールの返信をする度に、またはフェイスブックで気晴らしをする度に気をつけることができます。一日を通して決まりきった仕事に関連づけた「チェックポイント」を頭の中にもつことで、定期的に正しい姿勢に戻ることができます。

3. 3回×3種を行う

最後に、少なくとも日に3回、次の3つのエクササイズをすることで、安定した状態に戻り、背中や首の凝りを和らげることができます。理想を言えば、この短いセットをあなたの設定した環境合図が姿勢を正すよう注意を促してくるたびに行うのがよいでしょう。次のひと続きを良い姿勢で始めましょう。

両肩を落とす―肘を柔らかくして両腕を頭上にあげ、肘を曲げることなく肩を耳から離して下に落とします。3つ数えたら解放しましょう。これを3回繰り返します。肩甲骨の下の筋肉が機能してこの動きを助けているのを感じましょう。

肩を絞る―肘は柔らかくして両腕を肩の高さで前へ突き出し、肘を曲げることなく肩甲骨どうしをくっつけようとしてみましょう。3つ数えたら解放しましょう。これを3回繰り返します。肩甲骨と肩甲骨の間の下にある筋肉が機能してこの動きを助けているのを感じましょう。

肩を回す―腕は両脇に下げ、肩で後ろ側に円を描きましょう。肘を曲げたり姿勢を変えたりせずにできるだけ大きな円を描けるよう、ゆっくりとコントロールしながら動かしましょう。これを3回繰り返します。痛みを感じない範囲で動かすなかで、肩甲帯を取り囲む筋肉が働いたり緩んだりするのを感じてみましょう。

 

http://blog.anytimefitness.com/posture-pointers/
米国記事掲載日時:20180625