FitnessVol.35

脂肪燃焼も筋力アップも!
クライムミル(ステアクライマー)を使いこなそう

クライムミル(ステアクライマー)は、階段を上る動きを再現した有酸素マシンです。エスカレーターのようにステップが動き、それを足で踏んで上っていきます。無限に続く階段のように感じられるため、「無限階段」と呼ばれることもあります。今回は、クライムミルの使い方を、ひろしま西風新都店の新竹早紀さんに教えてもらいました。

文・ヘルシアマガジン編集部
写真・宮本和幸

クライムミルってどんなマシン?

クライムミルは、ランニングマシンやバイクに比べ、下半身全体に効くのが特徴で、特に太ももの前側(大腿四頭筋)、お尻(大臀筋)、ふくらはぎ(腓腹筋)などをまんべんなく鍛えることができるといった筋トレ要素もありつつ、心肺機能も鍛えられるマシンです。また、負荷を上げれば、本格的なクライミングトレーニングもできてしまうので、登山をする方にも人気があります。ランニングマシン同様、速度と負荷も変えることも可能です。

クライムミルは
こんな方におすすめ!

クライムミルは、老若男女問わず幅広い世代におすすめのマシンです。中でも「脂肪燃焼をしたい人」にぜひ使っていただきたいですね。全身を大きく使うため、短時間でも消費カロリーが高め。しっかり汗をかくので、脂肪を燃焼したい方にピッタリです。

また、「下半身を引き締めたい人」や「足腰の筋力をつけたい中高年の方」にも最適です。階段を上る動きがベースとなるため、脚やお尻が主に鍛えられます。美脚・美尻を目指す方にも効果的です。目安の運動時間は目的によって異なるので、下記を目安にしてみてください。

  • 心肺機能向上:20〜30分
  • 脂肪燃焼:20分以上
  • 筋力・下半身強化:10〜20分、負荷高め

時間がないときは10分でもOK。その場合は、やや負荷を高めに設定するとトレーニング効率が上がります。

超簡単!
クライムミルの基本的な使い方

使い方はとてもシンプルです。

1ステップを上り、持ち手を掴む。

2クイックスタートを押す。

3持ち手を掴みながら歩く。

4ストップを押して終了。

構造上、1段目のステップが高いため、ステップ横に設置されている補助台を利用して足を乗せるようにしてください。

持ち手に手を置くと心拍数が測れて、上下のスイッチを動かすことで、ステップの速度や負荷の調整ができます。無理のない速度・負荷での使用を心掛けてください。また、連続使用は最大1時間までに制限されていますので、ご注意ください。

オプション設定で体重や年齢を入力すると、より正確な消費カロリーが表示されます。「減量」や「インターバル」、「マイルストーン」などのモード選択もできるので、慣れてきたら活用してみてください。階段昇降運動は全身を使うため、たくさん汗をかくと思います。タオルや水分の準備を忘れないようにしましょう。

クライムミルを
長時間続けるコツ

クライムミルに取り組む人からよく聞く悩みは、「すぐに飽きてしまう」というものです。私のおすすめは「無心」で行うことです。どれだけ歩いたかを気にし過ぎず、タブレットやスマホで映像を流したり、音楽を聴いたりして、意識を別のところに向けましょう。「今運動している」「あと何分あるんだろう」などと考えないことが、長続きのコツです。「あっ、30分経っていた!」と感じるくらいが理想ですね。

クライムミルは見た目は地味に見えますが、高い効果が期待できるマシンです。使い始めると「これをやらないと帰れない!」と思うほどハマる方も多く人気なので、もしジムで空いているのを見つけたら「ラッキー!」と思って、ぜひ20〜30分ほどチャレンジしてみてください。普段通っているエニタイムフィットネスにない場合は、他の店舗を回って探してみてください。それだけの価値があるマシンだと思います。

Profile
エニタイムフィットネス ひろしま西風新都店
マネージャー
新竹 早紀さん
専門学校卒業後、フィットネス業界に入って8年目。フィットネスインストラクター、パーソナルトレーナーとして活動。一度のコンテスト経験を経て、現在は大きな目標に向かって日々トレーニングに励んでいる。寝ること大好き、食べること大好き!

撮影協力:
エニタイムフィットネスひろしま西風新都店