さよなら、ぷよぷよの内もも!
内転筋を鍛えて、
引き締まった脚と
美しい姿勢を目指そう

内転筋は「使われない筋肉」!
だからジムで鍛える

内転筋は太ももの内側にある筋肉ですが、普段の生活で意識して使う場面はほとんどありません。歩く、走る、階段を上るといった動作は前後の動きが中心で、脚を内側に閉じる横方向の動きはなかなか出てこないんです。ランニングを習慣にしている方でも、内転筋は弱いままということが珍しくありません。
電車の座席で、気がつくと膝が開いてしまう。そんな方は、内転筋が弱っている可能性があります。筋トレをしっかりやっている方でも、横の動きを意識しないと鍛えにくいため、意外と手つかずになっている筋肉なんです。

内転筋を鍛えると、まず骨盤が安定します。骨盤が安定すると立つ姿勢、歩く姿勢がきれいになります。また、ぽっこりお腹の改善やO脚・X脚の改善にもつながります。走る、跳ぶ、方向転換するといった動きでは、内転筋が脚のブレを抑えています。鍛えることで、スポーツのパフォーマンス向上にもつながります。内ももの引き締めだけでなく、美しい姿勢や下半身全体のバランスを整える、大切な筋肉なんです。
内ももを集中的に鍛える
ヒップアダクション
(インナーサイ)
日常生活では鍛えにくい内転筋を、狙って鍛えられるのがこのマシンです。脚を開いた状態から内側へ閉じる動き(ヒップアダクション〈インナーサイ〉)で、内ももに効かせます。ちなみに、パッドを反対向きにすると、脚を外へ開いてお尻の横側を鍛える「ヒップアブダクション(インナーサイ)」にも使えます。
内転筋を鍛える
『ヒップアダクション(インナーサイ)』
鍛えられる筋肉・内転筋(太ももの内側)
回数の目安15〜20回×2〜3セット
(セット間の休憩は1分程度)
ヒップアダクション
(インナーサイ)の使い方。
~脚を開いた状態から
内側へ閉じる動き~
1開き幅をセット
座面横のレバーを上げると、パッドの開き幅を調整できます。自分が無理なく開けるギリギリの位置に合わせましょう。無理に広げる必要はありません。
2膝をパッドに収め、背中をつける
膝がパッドにきちんと収まる位置に座り、脚はまっすぐパッドに当てます。お尻と背中、そして肩まで背もたれにつけると体が固定され、狙った場所に効かせやすくなります。ハンドルはしっかり握りましょう。持つと安定感が全然違います。
3ゆっくり閉じる
勢いをつけず、できるだけゆっくり脚を閉じます。内ももに効いているかを意識しながら動作してください。
3戻すときこそゆっくり、荷重を抜かない
脚を開いて戻すとき、開ききって重さを抜いてしまわないこと。重さが乗った状態で止め、次の動作へつなげます。この「戻し」をゆっくり行うのが、効かせる一番のコツです。
POINT
小柄な方は膝の位置がパッドに合いにくいことがあります。その場合は背もたれ用のマットを挟んで調整してください。

効くのは「閉じるとき」
でも差がつくのは「戻すとき」
内転筋が一番働くのは、脚を閉じている局面です。ただ、閉じることばかりに意識が向くと、戻すときに力が抜けて、せっかくかけた負荷が逃げてしまいます。戻す動作をゆっくり行い、負荷がかかった状態を維持することで、狙ったところに効かせ続けることができます。
重い重量でガチャガチャと勢いよく動かすより、無理のない重さで、正しい姿勢を保って丁寧に動かす。これが内転筋には一番効きます。回数を15〜20回とやや多めにしているのも、重さではなく動作の質で効かせたいからです。
内ももを鍛えるなら
週2回から始めましょう
初めての方は、週2回を目安に始めましょう。まずはヒップアダクション(インナーサイ)で、内ももに効いている感覚を確かめながら丁寧に動かしてください。回数は15〜20回×2〜3セットが目安です。
重さは、15〜20回を正しいフォームで丁寧にこなせるくらいに設定してください。余裕が出てきたら、少しずつ重さを上げていきましょう。スクワットやレッグプレスなど、ほかの下半身のメニューと組み合わせてもよいでしょう。
足幅を変えて内ももを意識する
ワイドスタンス・レッグプレス

もうひとつ、内ももに効くマシンを紹介しましょう。レッグプレスは、主に太ももの前側やお尻を鍛えるマシンですが、足の置き方を変えると、内転筋を意識しながらトレーニングすることもできます。今回ご紹介するのは、足を肩幅より少し広めに開く「ワイドスタンス」です。同じレッグプレスでも足幅やつま先の向きを変えるだけで、筋肉への意識が変わるんです。
鍛えられる筋肉・内転筋群(太ももの内側)を意識しながら、太ももの前側やお尻も鍛える
回数の目安15〜20回×3セット
ワイドスタンス・レッグプレスの
使い方
~足幅と膝の向きがポイント~

1足を肩幅より少し広めに置く
まずはシートに座り、背中を背もたれにつけて姿勢を安定させます。フットプレートには、両足を肩幅より少し広めに置いてください。これがワイドスタンスです。左右の足が同じくらいの位置にくるようにしましょう。

2つま先を外側に約45度向ける
つま先は少し外側に、目安として45度くらい開きます。足裏全体でプレートを押すことが大切ですが、特に意識してほしいのが、親指の付け根にある「母趾球(ぼしきゅう)」です。ここでもしっかり踏ん張るようにしてください。

3膝とつま先の向きを揃えて押す
その姿勢から、足裏でプレートをぐっと押していきます。気をつけたいのは膝の向きです。膝が外側に開きすぎると、狙ったところに効かせにくくなります。膝とつま先が同じ方向を向くように意識して、無理なく押してください。

4戻すときも重さを抜かない
押したら、膝をゆっくり曲げて元の位置へ戻します。このとき、ウエイトが完全に下りて重さが抜けてしまわないように、重りがつく少し手前で止めるのがポイントです。戻すときも膝とつま先の向きを揃え、動作を繰り返しましょう。
POINT
足幅を広く取ることだけに気を取られず、太ももの内側に刺激が入っているかを確かめながら行いましょう。重さは15〜20回を正しいフォームで続けられる程度に設定してください。無理に深く膝を曲げたり、膝を伸ばしきって関節に負担をかけたりしないことも大切です。
トレーナーからひと言
「弱い」と分かった今が
始めるチャンス

正直に言うと、私自身も内転筋は弱いほうです。だからこそ、鍛える余地がある筋肉だと感じています。普段使われていない筋肉なので、続けるうちに扱える重さがどんどん上がっていきます。その変化を実感できるのが、内転筋トレーニングの楽しいところです。ヒップアダクション(インナーサイ)は動作がシンプルで、初心者の方でもフォームが崩れにくいマシンです。内ももが気になる方も、下半身をもっと安定させたい方も、ぜひトレーニングに取り入れてみてください。
エニタイムフィットネス 日暮里店


撮影協力:
エニタイムフィットネス 日暮里店





「内もも」のぷよぷよが気になる……。そんな方に注目してほしいのが内転筋(ないてんきん)です。骨盤を支え、立つ・歩くといった動作を安定させる大切な筋肉ですが、意識して鍛える機会は意外と少ないもの。今回はエニタイムフィットネス日暮里店の松井綾佳さんに、マシンを使った内転筋の鍛え方を教わりました。