FitnessVol.21

肩・背中・脚まで
トレーニング後のストレッチ

皆さん、ストレッチを行っていますか? 運動後のクールダウンや、筋肉痛の緩和にも効果があるといわれるストレッチ。「ストレッチ」は「伸ばす」という意味で、筋を伸ばす柔軟体操のことです。エニタイムフィットネスのファンクショナルエリアで、トレーニング後にはぜひストレッチを行ってみてください。今回はトレーニング後のストレッチを欠かさず行っているという、エニタイムフィットネス福岡空港店の中村萌乃加さんにお話を伺いました。

文・ヘルシアマガジン編集部
写真・篠木隆浩

体の硬さは関係なし!
だんだん体が変わってくる
ストレッチ

「私は体が硬いから…」と、ストレッチに対して苦手意識をお持ちの方がいらっしゃいますが、心配は不要です。私は学生時代に新体操をしていたのですが、周りと比べて硬い方でした。それでも、日常的にストレッチをしていると、徐々に可動域が広くなりましたし、それに伴って怪我も減ったように感じました。日々の運動後や生活の中にストレッチを取り入れると、体が動かしやすくなり、結果的に体の負担が減るように思います。

今回は6種類のストレッチをご紹介します。無理のない範囲で、トレーニング後に15分程度のストレッチを取り入れてみてください。続けていくと、ゆっくりと体が変わってくると思います。

脚の裏側の
ストレッチ

1壁に足の裏をつけ膝を伸ばして座り、手で足首を掴みます(難しい場合は手前を掴む)。この時、背中を丸めないように意識します。

2前屈し、額と肘をゆっくりと床に近づけます。回数を重ねるのではなく、脚の裏側を伸ばすイメージを持ちながら、じっくりと時間をかけて行ってください。

胸のストレッチ

1壁に対して直角に立ち、手のひらと肘を壁につけます。肘の高さは肩と同じ高さにしてください。

2壁と反対方向に顔を向け、胸を伸ばしてください。反対側も行ってください。

太もものストレッチ

1両膝を伸ばして座ります。

2片足の膝を曲げ、そのままゆっくりと寝ます。

3大腿四頭筋(太もも)をじんわり伸ばします。反対側も行ってください。

背中のストレッチ

1手を前で組み、大きく息を吸ってください。

2息を吐きながら、手は大きなボールを抱え込むイメージで、おへそをのぞき込むように体を丸めていってください。ゆっくりと数回繰り返してください。

体側面のストレッチ

1あぐらをかいて、両手を床につけます。

2片手を上げます。この時、上げた手が視界に入らないようにしてください。

3上げていない手の方にゆっくりと体を倒し、体側面の伸びを感じます。反対側も行ってください。

肩と胸と背中の
ストレッチ(中級者向け)

1膝を曲げて座り、指を組んだ手をお尻の後ろの床につきます。

2床についた手は動かさず、お尻と足を前にゆっくりと出していきます。肩、胸、背中の伸びを感じてください。
※このストレッチは中級者向きです。無理のない範囲で行ってください。

アフターストレッチの重要性

皆さん、いかがだったでしょうか。トレーニング後の体が温まっている状態でのストレッチは、筋肉の柔軟性を高めるといわれています。筋肉を伸ばすと血行が良くなるので、筋肉痛も和らげることができると思います。私が思うストレッチの一番大きな効果は「怪我の予防」です。トレーニング直後は体に乳酸がたまった状態になり、筋肉が収縮し疲労を感じやすくなります。この乳酸対策にもストレッチは効果があると考えられています。ぜひトレーニング後は時間をかけてストレッチをして、疲れを取ってくださいね。

Profile
エニタイムフィットネス 福岡空港店
スタッフ
中村萌乃加さん

幼少期から新体操競技に打ち込み、インターハイ7位、インターカレッジ2位、全日本選手権大会4位という成績を収めた。新体操以外にもチアダンスやクラシックバレエなど、体を動かすことが大好き。

撮影協力:
エニタイムフィットネス福岡空港店