TopicsVol.16

それぞれの運動目的に合った
フィットネス用シューズの選び方

2021.11.05

みなさんは、フィットネスジムで運動をする際、どのようなシューズを履いていますか? 厳密にはフリーウエイトマシン、ランニングマシンでは使用するシューズの種類は異なります。運動に応じた適正なシューズ選びの方法を、OSHMAN’S 二子玉川店でシューズを担当する半田修平さんにお話を聞きました。

パフォーマンスが上がるシューズとは

ジムで運動をする際、ある程度動きやすい格好であれば自分の好きなスタイルを優先しますよね。基本的にシューズも同じだと思います。好きなデザインで運動しやすいものを履いてジムに行くことでしょう。最初の頃はそれでいいと思います。

ジムでの運動に慣れ、パフォーマンスを上げたいなと思うようになったら、用途別のシューズの選択がおすすめです。「種目の運動性」からシューズを選ぶことができたら、パフォーマンスも上がり、怪我も減ると思います。

・ランニングシューズ
・フィットネスシューズ
・両方の特徴を兼ね備えたシューズ

今回は3つのトレーニング用シューズのお話をしたいと思います。

参考商品:ホカオネオネ クリフトン8

『ランニングシューズ』は走る行為に特化しています。最近のランニングシューズは靴底にクッション性があるものが多いですね。つま先が反り上がっている形状で、走るとローリングするような動きをし、体を前へ前へと進めます。ランニングブームの影響で使用する人も多く、さまざまなカラーバリエーションもありますし、形状も選択肢が多いですね。こちらはランニング、室内のランニングマシンに適しています。

参考商品:ナイキ メトコン7(上)、アンダーアーマー プロジェクトロック3(下)

『フィットネスシューズ』は、ジム内でマシンやベンチプレスなどのパワー系の種目で使用することを目的としています。ランニングシューズとの一番大きな違いは靴底です。ランニングシューズと比較して、フィットネスシューズは踏ん張れるように底がフラットになっています。パワー系の種目をする際はしっかりと踏ん張り、力を逃がさないことが重要です。 ※全てのランニングシューズがマシンを使用することに適していないという意味ではありません。

レスリングシューズをトレーニングに使用する人も増えている。

最近、OSHMAN’Sではレスリングシューズをお買い求めになる方が増えています。本来はボクシングなどの格闘系の種目をする方のシューズなのですが、レスリングシューズは裸足感覚で踏ん張ることができるので、フィットネスジムで使用する人も増えているようです。

『両方の特徴を兼ね備えたシューズ』とは、ランニングとウエイト系の間くらいのシューズです。さほど厚底ではなく、走る際にもローリングしやすく、さらに程よく踏ん張ることができるというオールマイティーのシューズですね。ジムに通い始めの頃や、どちらの種目を本格的にやりたいかわからない状態の人は、こういったシューズを選ぶのが良いかもしれませんね。

参考商品:ナイキ スーパーレップ ゴー2

実際に「どういうトレーニングをしますか?」とお客様に尋ねると、マシンもランニングもするという方が多いですね。まさに、そういう方向けのシューズです。両方の良さを持っているシューズはカジュアルなデザインが多く、町歩きでも違和感はありません。

トレーニングをするつもりでシューズを選んだのに、それが原因で怪我をしてしまったら本末転倒です。デザイン面を重視してシューズを選ぶことも大事ですが、ぜひ運動に適したシューズを使用するようにしてください。

シューズ選びはサイズ選びを徹底的に!

履いたことがあり、サイズ感を知っているブランドであれば通販で買うのも良いと思います。しかし、さまざまな種類のシューズからご自身の運動目的に合わせた一足を選ぶのであれば、店舗に足を運ぶことをおすすめします。というのも、サイズ選びをシビアに行っていただきたいからです。

サイズ(足長)は多くの方が把握していると思いますが、実際は大きめの物を履いている人も多いようです。それと、意外と把握していないのがウィズ(ワイズ・足囲)です。ウィズとは「足囲」のことで、小指の付け根にある骨の出っ張りをぐるりと囲ったサイズのことをいいます。サイズ(足長)とウィズ(足囲)を店で測り、しっかりとフィッティングをして、ご自身に適したサイズのシューズを選んでください。

専門店では足計測器を使って細かな計測が可能。紐のようなメジャーでウィズ(ワイズ・足囲)を測る。

履きたいシューズ=合うわけではありません。日本人の足の形というのは、甲が高く、幅広で踵(かかと)が細いという特徴があります。日本メーカーのシューズはその特徴を取り入れたシューズ作りをしていますが、海外メーカーのものが合わないというわけではありません。当然、海外メーカーの中にも、日本人の足形に合ったシューズを出しているところはあります。

例えばナイキのランニングシューズに使用されているフライニットという機能素材は足なじみがとても良いんです。ランナーの大迫傑さんと設楽悠太さんの足のタイプはかなり違うそうなのですが、フライニットを使用した同じ種類のシューズで対応できたようです。シューズの形だけではなく、素材でフィット感を高める方法もあります。

好きなデザインのシューズを履いていただきたいのはやまやまですが、無理をして合わないシューズを履くと足を痛めます。私たちスポーツ専門店は商品を買ってもらうことがゴールではありません。実際に使ってもらって、楽しく運動をしていただく。これがスタート地点だと思っています。シューズを履き込み「前回と同じ物が欲しい」と言われたら本当に嬉しいですね。販売冥利に尽きます。

シューズのお手入れ、買い替え時は?

ジムで使用するシューズは外を走るわけではないので、靴底の減りはあまり目立たないと思います。しかし、トレーニングでは汗をかき、激しい運動をしていますからシューズには負荷が確実にかかっています。トレーニング後にはシューズの状態を気に掛けていただきたいですね。特にソール部分の減り具合や接着面を気に掛けてください。ぜひ、観察をし、お手入れをしてください。

ブラッシングと汚れ落としでシューズの寿命は格段に延びる。

お手入れは簡単です。シューズの表面をブラッシングして、汚れを落としてください。基本はこれでOKです。汗が気になる方は消臭スプレーをしてください。そして、時折スニーカー用のクリーニング溶液で汚れを落とすと清潔な状態が維持できると思います。これだけでシューズの持ちが変わってきます。

シューズの買い替え時はひどく傷んでいたり、クッション性などの機能に支障が出たりした時がそのタイミングです。シューズに支障が出ていると、同じようにトレーニングにも支障が出る可能性があります。せっかく選んだシューズですから、大切に使って、より安全にトレーニングに励んでいただきたいと思います。

オッシュマンズ公式通販サイト
https://www.oshmans-online.jp/
撮影協力:OSHMAN’S 二子玉川店

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