FitnessVol.16

ケーブルマシン入門
ケーブルマシンを
使ってみよう!

ほとんどのエニタイムフィットネスにはケーブルマシンが設置されています。プーリー(滑車)の角度や高さ、ウエイトの重さ、アタッチメント(持ち手の部分)を変更・調整することで利用する人の体格や体力に合った多様なトレーニングをすることが可能です。

フリーウエイトエリア付近に置かれていることも多く「ちょっと使いにくいかな…」という方もご安心ください。実はケーブルマシンは、フリーウエイトのような自由度の高いトレーニングが安全・簡単にできるのです。今回はケーブルマシンの使い方を、エニタイムフィットネス上田店の山岸さんに伺いました。

文・ヘルシアマガジン編集部
写真・香西寛司

初めは全員が初心者。
ケーブルマシンに触ってみよう!

ケーブルマシン、初心者の方はちょっと使いにくいですよね。私も初心者の時は「慣れない私が使うのは恥ずかしいな…」と思っていました。ですが、実際に使ってみると動きはシンプルですし、なんといっても無理のないウエイト調整が可能です。とても簡単に扱うことができるので、女性にもおすすめです。

マシントレーニングやランニングマシンに慣れてきた人から「次にどんなマシンをやったらいいかな?」と、相談を受けた時、「ケーブルマシンをやってみませんか?」とお答えしています。なんといってもケーブルマシンは「フィットネスジムならでは」という特別感があります。「私、ジムで運動をしているなぁ~!」という高揚感を覚えますね。使わないのはもったいないです(笑)。

ケーブルマシンの使い方はとても簡単です。


ケーブルマシン(スタッフ撮影)

まずはプーリー(滑車)を調整します。こちらはケーブルマシンの種類によって異なるのですが、ボタンやグリップを押すと上下に動かすことができます。両手で扱う癖を付けておけば、プーリーが落下する事故を防ぐことができます。常に両手でセットする癖を付けておいてください。

次にカナビラ(金属リング)にハンドルなどの持ち手を取り付けます。そして、ケーブルマシンのウエイトを調整しますが、無理のないウエイトを選んでください。負荷のかかった状態のワイヤーを引っ張ることで、筋力をアップすることができます。この時、ウエイトは静かに下ろしてくださいね。たまに大きな音を立てている人がいますが、それは重さをコントロールできていない証拠です。


マシンの種類によって仕様が異なります。
詳しくは、店舗スタッフにお声がけください。

回数の目安としては10回×3セットがギリギリできるくらいが良いでしょう。重めのウエイトの場合は8回×3セット、軽めのウエイトの場合は15回×3、20回×3セットなどご自身の体力や目的に合わせてください。どちらにしても、3セットを終えた後「良い負荷だったな」と思えるウエイトがおすすめです。

それではケーブルマシンの具体的な種目を3つ解説していきます。

ケーブルプレスダウンで
二の腕を引き締めよう!

鍛えられる場所上腕三頭筋

ケーブルプレスダウンで二の腕(上腕三頭筋)を引き締めます。動きはとてもシンプルです。プーリーを頭より上にセッティングします。使用するアタッチメントは「ロープ(トライセプスロープ)」です。「ロープ」は柔らかいので、手首を痛めることなく上腕三頭筋を鍛えることが可能です。


ロープ(トライセプスロープ)


ロープ(トライセプスロープ)

1脇を締め、ロープの下側を握ります。足は肩幅程度に開きます。

2胸を張り、肩甲骨を寄せ、背中にアーチを作るよう意識します。

3肘を動かさないように意識しながら、ゆっくりとハンドルを下に引きます。

4肘を意識しながら、ハンドルを2の位置まで戻します。この動作を繰り返します。

ケーブルフライで
胸を鍛えよう!

鍛えられる場所大胸筋

ケーブルフライで胸(大胸筋)を鍛えます。使用するアタッチメントは「シングルハンドル」です。


シングルハンドル


シングルハンドル

1プーリーを肩や胸の高さに調整し、足は肩幅程度に広げます。

2胸を張り、両腕を開いてシングルハンドルを握ります。

3ハンドルを前に突き出すと同時に引き寄せます。この時、胸を寄せるようにしましょう。

4猫背にならないよう注意しながら1の姿勢に戻します。この動作を繰り返します。

プーリーの角度によって大胸筋の上部、中部、下部と鍛えられる部分が変わりますのでいろいろと角度を変えてみてください。

ケーブルアームカールで
腕をたくましく&しなやかに!

鍛えられる場所上腕二頭筋

鍛えられる部位は上腕二頭筋。いわゆる「力こぶ」です。上腕二頭筋を鍛えると、腕がたくましく引き締まります。使用するアタッチメントは「ストレートバー」です。


ストレートバー


ストレートバー

1プーリーを一番下に設置して、「ストレートバー」を取り付けます。

2足は肩幅ほどに開きバーを握ります。肘の位置は固定したまま、ゆっくりウエイトを上げます。ここがスタート位置です。

3ウエイトを3秒ほどかけて下ろします。1の位置に戻します。この動作を繰り返します。

とてもシンプルな動きですが、肘を動かさない方がより効果的にトレーニングできます。力を入れ過ぎて肩が上がると肘が動いてしまいますので、ゆっくり丁寧な動きを心がけましょう。

以上、ケーブルマシンの3つのトレーニングを紹介しました。このマシンはとても奥が深く、さまざまな部位を鍛えることが可能です。ぜひ、ケーブルマシンに慣れ親しんでいただき、できる種目を増やしてもらいたいと思います。

Profile
エニタイムフィットネス 上田店
マネージャー
三輪裕二さん
南松本店と上田店を統括しているマネージャー。24時間トレーニングのことだけしか考えていないくらいのトレーニング好き。モットーは、よりトレーニングしやすい環境を日々追求すること。

スタッフ
山岸冬葉さん
現在、ヨガのインストラクターであり、エニタイムスタッフとしても活動中。笑顔と思いやりで会員様の心を鷲掴みにしている。
スタッフ
馬場幹太さん
ボディビルをこよなく愛する。「会員様に満足してもらえる時間を提供することが、私たちエニタイムの使命」と静かに語り、着実に業務をこなしスタッフの鑑を目指す。

撮影協力:
エニタイムフィットネス上田店