Member’s StoryVol.8

みんなの初夢キャンペーン夢への挑戦、応援レポート
第6回

本州縦断フットレース最終章!
舞鶴~下関(582km)を
笑顔で走り切りたい!

文・ヘルシアマガジン編集部
写真・熊谷義朋

目標に向かってトレーニングするすべての方を応援する特別企画「エニタイム みんなの初夢キャンペーン2023」。今回ご紹介する宮崎裕子さんは、「本州縦断フットレース」という壮大なレースに挑戦されます。これは文字通り、本州の端から端、青森から下関を繋ぐレースで、総距離はなんと1,550km。あまりに長く、時間も要すため、距離を国道ごと(7、8、9号線)に三分割したレースも設定されています。すでに宮崎さんは2021年にR7ステージ(青森~新潟)、22年はR8ステージ(新潟~西舞鶴)までを走り切りました。残るは、最後の区間であるR9ステージ(西舞鶴~下関)の582km。最も長く、最も険しいコースを、たったひとり、全荷物を背負い挑みます。しかし、練習を積み走力アップを目論んでいた矢先、大きなトラブルが発生。今年(2023年)の2月に故障をしてしまい、ほとんど練習ができない状況が続いていました。ようやく回復してきた今、奇跡の巻き返しはなるのでしょうか!?

初夢当選者
宮崎裕子さん

主な利用店舗
方南町店

応募のきっかけを教えてください。

私は趣味で走るだけの一般市民ランナーです。超長距離マラソン(主に200km以上)にも出走する機会は増えましたが、速くもないし、レースに出ればいつも最後方を関門ギリギリで走るようなレベルです。
今年の秋、3年がかりの夢だった「本州縦断フットレース」の最終パート、R9ステージ(西舞鶴~下関)の582kmに挑戦します。
有終の美を飾るべく、けがなく完走するのはもちろん、移り変わる時間、景色もしっかり目に焼き付けたい。また、過去の反省を生かし、つらい時間を少しでも減らしたい。そのために「基本走力をあげるための体づくり」をサポートしてもらえたら、と応募をしました。
このレースはすごく特殊で、決められたルートと制限時間があるだけで、他は全て自分次第。1日にどれだけ走るかも自由なので、宿を取らずに野宿を基本にする人もいれば、私のように毎日ホテルを押さえ、宿泊をしながら進む人もいます。
なお、前回のR8ステージは535kmを152時間でゴール。走行日数は7日。平均すると1日76kmくらいでした。今回は距離も延び、アップダウンが最も大きいと言われる区間。それをできれば8日で走り切りたいと考えています。

初夢当選者
宮崎裕子さん

主な利用店舗
方南町店

夢の実現へ向け、
日本屈指のトレイルランナーが
フォームチェック!

日頃からエニタイムフィットネスで体を鍛え、とても元気そうな宮崎さん。いよいよ本格的なマラソンシーズンに突入という2月に、ふくらはぎの肉離れ。さらに腰椎ヘルニアを併発。まともに歩けない日々が続き、かなり落ち込んでいたそう。
計画的に治療を行い、医師からの許可がでて、やっと10kmほどのランニングを再開できるまでに回復したのが、ここ最近のこと。故障前は、月間300~500kmはコンスタントに走っていたそうですが、今回の挑戦は、けがの再発を防ぎながら、マイナスからのスタート。レースまでは4ヵ月弱、時間がないなかでの立て直しになります。
宮崎さん自身が感じる課題は「フォームを改善して効率的に走ること」。
過去に走破した本州縦断フットレースのR7、R8ステージは、予想よりもホテルに到着するまで時間がかかってしまったそう。どんな天候でも進むため、体力も奪われますし、走るのが遅ければ、結果的に宿に着く時間は遅くなる。そこから洗濯、充電、食事、脚のケア…。
走行速度が少しでも上がれば、時間を節約でき、休息時間も増えるはず。快適に走れない原因は「ランニングフォームが悪いのかもしれない。うまく身体を使えていない感覚がある」と宮崎さんは語ります。

そんな悩みを聞き、エニタイムフィットネスではウルトラトレイルランナーの宮﨑喜美乃さん(以下、喜美乃さん)にオファー。

喜美乃さんは国内外の長距離トレイルレースで数々の入賞経験を持つ、日本を代表するトップ選手です。喜美乃さんは「完走さえハードルの高いレースを少しでも早くゴールしたいという気持ちが伝わってきました!」と、宮崎さんの挑戦に共感。今回の初夢の挑戦をサポートするための、スペシャルトレーナーに就任してもらうことになりました。

自分らしい走りを取り戻し、
日本縦断レースへ!

待ち合わせは宮崎さんがトレーニングをするエニタイムフィットネス方南町店。憧れのランナー、喜美乃さんが到着すると、宮崎さんは笑顔で迎えます。宮崎さんの健康状態を確認した後、喜美乃さんは「走りに行きましょう!」と近くの公園へ向かいました。「では、さっそく普段通りに走ってみてください」。宮崎さんの走る様子を喜美乃さんはじっと見つめています。本州縦断フットレースに出場するだけあって、体幹がしっかりとした走りです。トラックを一周し終わったところで喜美乃さんが声を掛けます。
「こんなことを言っては元も子もないけど、走り方はなんでもいいと思うんです」と喜美乃さんは言います。「これまでの走りを大きく変える必要はない。急に変えてしまう方がけがにつながるかもしれません。だけど、少しだけ調整しましょうね」と、木の近くに宮崎さんに立ってもらい、股関節の調整を行います。「上半身と下半身が少しバラバラに動いていますね。トレーニングのし過ぎで股関節周りの筋肉が硬くなっているかもしれません。股関節の詰まりを取りましょう」。

また、速度を上げるためにふくらはぎを使って蹴り出すのではなく、前に体を倒し、自然と足を一歩前に出す動きを体験してもらいます。経験豊かな宮崎さんは、喜美乃さんの意図を酌み取って、どんどん吸収していきます。

ひとつアドバイスするたび、宮崎さんはトラックを走ります。「どんどん柔らかくなっていくなあ」と喜美乃さんはつぶやきます。股関節の動き、足の出し方、腕の振り方と動きをアドバイスしていきます。

すでにロングレースを何本も完走されている宮崎さん。喜美乃さんは「力強く、速く走る」方法ではなく、自然にパフォーマンスが発揮できるように体と走りのバランスを整えていきます。まるで水の流れを邪魔する小石を除けるように、そっと宮崎さんの体の動きの力を抜いていきます。一周、一周と宮崎さんの走りが柔らかく、自信に満ちていくのが分かりました。
「人間の体は、そもそも自然に走れるようにできています。だから、その状態に戻してあげたらいい。そうすればリラックスして走れるし、前より走りやすくなると思います」と喜美乃さんは言います。

エニタイムフィットネスに戻り、この日の仕上げを行います。マシンを使いますが、「筋力トレーニング」というよりも、ランニングに適した動きになるよう、背中や股関節の動きを確認したりする程度。普段は筋力トレーニングに勤しむ宮崎さんですが、マシンの新しいアプローチに感心しきりです。
「宮崎さんは体の悩みが多い。だけど、悩みがあるというのは自分の体と対話をしているということですよね。彼女はとても勘が良いので私のアドバイスをうまく体に反映してくれています。 “頑張って走ろう!”という気持ちが強いので、今日はその力みを取れたんじゃないかなと思います。リラックスして、ぜひけががないよう、気をつけて完走してください」

喜美乃さんのレッスンを受けて宮崎さんはどう感じたのでしょうか。

「難しいことがひとつもない。できないということがひとつもない。こういう感覚は初めてで、とても有意義なレッスンでした。シンプルだけど、これを続けていくことで、体本来の走り方になれるんだ、とよく分かりましたね。もちろん、弱かったり、うまく機能していない部位もあるので、そこは自分で補強していこうと思います。つい最近までは、練習の大幅な出遅れで、すごくプレッシャーもあったのですが、気持ちの面でもすごく変わりましたね。できることをコツコツやって、気持ち良くスタートできるよう頑張ります!」

「エニタイム みんなの初夢キャンペーン」では、秋のレースまで宮崎さんを継続的にサポート&レポートする予定です。楽しみにしてくださいね!

トレーニング協力:
宮﨑喜美乃
https://www.kiminomiyazaki.com/